木工職人の話

道具のお話『二丁鎌毛引き 金四郎作』

これは、無くてはなら無い道具の一つ『毛引き』です。
材料に平行に浅い溝を引き、鋸の線や鑿を入れる線を正確に引きます。
建具屋さん、指物屋さんはいくつもの毛引きを使い分けますね。正確な作業を行う方は必要に応じて数を揃えてます。

毛引きには一丁引きと二丁引きと二種類あって、自分は二丁引きを使っています。
この金四郎作の毛引きのどこが良いのかということですが、他のと使い比べてみましたが、まず持った時に手にフィットします。
これは正確に線を引いていくにあたって大事です。

実際のケビキの様子です。

また、最も大事なのは正確に線を引けることです。
これは他の毛引きに比べると正確に線が引けて、結構使っていても長く線がスムーズに引けます。
刃も焼き入れが良いのでししょうね。

毛引きが無いと作業性も悪くなるし正確さも落ちますね。家具を作ろうと思っている人は是非毛引きを一つ揃えて下さい。

サイズは縦50x横92x厚25mm

  • この記事を書いた人

かなもく

1961年東京都町田市で生まれ育ちました。 子供のころはまだ町田にも田んぼや畑が沢山あり、自然にあふれた町でした。 泥まみれで良く遊ぶ元気な子供でしたね。 この伊豆に来たのは1994年(平成6年)です。1996年(平成8年)に近所にある家具工房に務める様になり、そこで14年間近く務めました。 そして2010年に独立、今に至っています。

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