木工職人の話

楢(ナラ)の無垢材で作った玄関ドアや部屋の建具の製作過程

玄関ドアの製作を無垢材で頼まれた物です。

材はナラ材です。楢はこの様な木目です。横に波打った感じに見えるこの様な杢目(もくめ)は、虎杢(とらもく)と言います。

この杢目は珍しく買うときには高くなります。

無垢の楢材の虎杢

この様な木を集めて、今回は玄関ドアや部屋の建具を作りました。

まずは手押し鉋と言う機械で鉋を掛けていきます。すると皆さんが良く店で見る様な綺麗な表面になります。

それから図面に沿ってサイズに切っていきます。ドアは何年経ってもしっかりとしてないと駄目なので、ホゾ組をしますが、前にもに載せましたが2枚の二段ホゾにしました。木は違いますがこんな感じです。

2枚の二段ホゾです。虎杢が綺麗です。

この仕口が完成したら、組んでいきます。ハタガネで締め付けていきます。

この状態で一日置きました。

これからポストの穴を作るので、そこを切って穴を開けます。開けましたら開けた所の小口を隠すためにふち張りをしていきます。

玄関ポストになる穴を開けます。小口を隠すために縁張りをします。

こちら側が外になります。中はこの様なボックスを括り付けます。

この中に郵便物や新聞が落ちる様になっています。外からは覗けない様にしました。

玄関ポスト、新聞受けの完成です。

この作業の後は、仕上げて塗装です。

自然な仕上がりが良いと言う事でしたので、外用のナチュレオイルを2回塗りして仕上げました。

仕上げはナチュレオイル2回塗りです。

後は錠前を付けて完成です。その後は、依頼主様のお宅に取り付けです。

他にも玄関の中の建具や部屋のドア等を作りました。中々贅沢なお部屋になりましたね。素晴らしい玄関です。

天然木の無垢材家具

楢(ナラ)の無垢材で製作した建具

楢材の無垢材で建具の製作依頼を受けて作った物です。材が良い物で揃えられたので非常に良かったですね。全てホゾ組で作りましたので長く使っても大丈夫でしょう! 部屋の中のドアや扉も作ったので結構時間が掛かり ...

  • この記事を書いた人

かなもく

1961年東京都町田市で生まれ育ちました。 子供のころはまだ町田にも田んぼや畑が沢山あり、自然にあふれた町でした。 泥まみれで良く遊ぶ元気な子供でしたね。 この伊豆に来たのは1994年(平成6年)です。1996年(平成8年)に近所にある家具工房に務める様になり、そこで14年間近く務めました。 そして2010年に独立、今に至っています。

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