作業の様子

木製雨戸の鍵『上げ猿』と木製雨戸の製作過程

木製雨戸の上げ猿

今回は木製雨戸を製作しました。

一口に雨戸と言っても、奥が深いです。

躯体との絡みも出てくるので意外と手間を取りました。

皆さんは、木製雨戸の鍵の呼び名をご存知ですか?

『上げ猿(アゲザル)』と呼びます。

猿(猿落し)、戸締り用の鍵を「猿」と呼んでいて、猿は物を取れば決して放さないと言われたので、この名称が使われたようです。

雨戸など板戸の戸締まりのために、上桟や下桟につける細木のことで、上に付いてる方を上げ猿、下に付いている方を下げ猿と言います。昔の人の知恵ですね!

カラクリみたいになっているのでこれも色々と調べて製作しました。

木製雨戸の製作過程をご紹介します。

材は米ヒバを使用しました。杉でも良かったんですがヒバも雨に強いのでこれに決めました。

材料を木取ってみたところです。

それも一部で今回は結構材料を使いましたね。

上の写真は四分板(前板)の部分です。並べて、目を揃えているところです。

框と桟のつなぎ目はホゾにしました。二段の二枚ホゾです。

上の写真では、下の桟で戸車を入れ込む穴を角ノミで掘っているところです。

今回は溝を掘って、そこに差し込むようにしました。

四分板(前板)はアイジャクリの加工にしてみました。

前から銅の釘で打って仕上げます。

上の写真はサイドの框の部材です。

ここからは、出来上がってきた部材を組み立ての作業です。

まずは框に桟を刺していくところから始まります。

続いて、四分板(前板)を差し込んでいきます。

このように組み上がりました。

鍵の上げ猿も上手く出来ましたよ。

後は塗装をして終わりです。完成後は、現場での作業になりますね。

完成した木製雨戸の現場での組み立てはこんな感じに仕上がりました。

今回は雨戸製作で色々と勉強させていただきました。これも良い経験ですね!

建具・エクステリア

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かなもく

1961年東京都町田市で生まれ育ちました。 子供のころはまだ町田にも田んぼや畑が沢山あり、自然にあふれた町でした。 泥まみれで良く遊ぶ元気な子供でしたね。 この伊豆に来たのは1994年(平成6年)です。1996年(平成8年)に近所にある家具工房に務める様になり、そこで14年間近く務めました。 そして2010年に独立、今に至っています。

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