木工職人の話

道具のお話『刷毛(ハケ)』

木工に関する道具なども少しずつ紹介できたらと思いますが、今回は塗装に使う『刷毛』のお店をご紹介します。

手作りにこだわり、良い品を作る刷毛職人

刷毛は近くのホームセンターなどでお手軽に購入できますが、中々コシのある品が無くて、前々から探していました。

そして、見つけたのが、東京は台東区元浅草にある刷毛屋さんです。

名前は『宮川刷毛ブラシ製作所』さんと言います。

ここの刷毛屋さんはこの場所でもう何十年も創業しており、刷毛を手作りで作ってます。

以前はここのご主人と奥さんが切り盛りしてましたが、残念ながらご主人が亡くなってしまい、今はお母さんと娘さんが切り盛りしてます。

以前伺った時は、まだお父さんが作って居たのですが、その時に『もうわしが死んだらこの店は閉めるから』と言っていたのです。

でも、この間行ったらまだあるでは無いですか!

今は娘さんが作っているそうです。娘さんがお父さんが亡くなった後、継ぐことを決心して店を続けることにしたそうです。

娘さんも親父さんから作り方を習っていたそうで、10年以上も作り始めてから経つそうです!

本当に良かったです!良い品物が後継者がいなくて、次々と無くなる中、存続してくれて本当に助かります。ありがとうございます。

ここは、化粧をする時に使うブラシや洋服についたホコリを払うブラシなど、様々な刷毛やブラシが在ります。

是非、刷毛やブラシなどをお探しの方は行ってみてください。 オーダーでも作るそうです。

もうこの様な刷毛屋さんは少なくなってきているので、長くやっていて欲しいですね!

『宮川刷毛ブラシ製作所』 
東京都台東区元浅草2ー10ー14 
電話 03-3844-5025
http://edo-hake-brush.com

  • この記事を書いた人

かなもく

1961年東京都町田市で生まれ育ちました。 子供のころはまだ町田にも田んぼや畑が沢山あり、自然にあふれた町でした。 泥まみれで良く遊ぶ元気な子供でしたね。 この伊豆に来たのは1994年(平成6年)です。1996年(平成8年)に近所にある家具工房に務める様になり、そこで14年間近く務めました。 そして2010年に独立、今に至っています。

-木工職人の話